確定申告eTax入力①源泉徴収票から情報を転記!!

確定申告の準備が整ったのでいよいよeTaxでの入力を行なっていきます。何回かに分けてその入力内容を投稿しようと思いますが、今日はその1回目として源泉徴収票からの転記を行います。

「サラリーマン向け 税金基本のキ!!」の投稿で説明したとおり、年末調整で確定した税額をベースにその他の所得や控除を入力していくので、源泉徴収票からの情報の転記が確定申告の第一歩になります。


ポイント

  • パソコン向けeTaxサイトが大幅にリニューアルされた
  • 扶養親族の入力まで完了しないと源泉徴収票の給与所得控除後の金額と合わない


目次


1. eTaxでの入力方法


国税庁の「e-Taxの利用状況等について」に掲示されている「令和5年度におけるオンライン(e-Tax)手続の利用状況等について」によると、令和5年度の所得税の申告の69.3%がeTaxで行われたようです。eTaxは平成16年(2004年)開始とのことですから、およそ20年で7割の人がオンライン申請に移行したということになります。

私は2007年くらいからeTaxを開始、もう15回以上オンライン申請をしていることになります。最近はスマホでeTaxが利用できるようになり、利便性も格段に向上しています。また、マイナンバーカードとの連携機能も徐々に強化されており、書類を集める手間が減っていく方向です。ただ、完全に全てのデータが連携できているわけではないということと、連携に手間がかかることから、今年度は連携機能を使うことはやめました。ただ、連携できるデータをダウンロードできる証券会社やふるさと納税のサイトがあるので、個別に使えるデータは使っていこうと思っています。

※※※ 1/26 追記※※※

週末に新しいインターフェースの入力をトライしてわかったことですが、マイナポータル連携はしないが個別に入手したデータ(.xmlファイル)をアップロードする場合は、「マイナポータル連携の選択」の画面で「マイナポータルと連携する」を選択する必要があります。また、.xmlファイルのアップロードは「事前確認」の段階で全てのファイルを一度にアップロードする必要があります。このあたりの詳細は後日別記事として投稿するつもりです。

※※※ 追記終わり ※※※

私は画面が大きくて見やすく、入力もしやすいパソコン派なので、今年もパソコンで入力を進めていきます。対応するカードリーダを接続し、マイナンバーカードで認証を行います。

パソコン向けのeTaxの入力画面が今年リニューアルされました。従来パソコン向け入力画面とスマホ向け入力画面が異なっていたものを、スマホ向け画面に近い形で統一したことが理由とのこと。昨年までの紙の申告書を模した形での入力方式とはかなり違うので、準備編でも記載したようにマネー雑誌の確定申告特集などを手元に置いて都度確認しながら入力することをおすすめします。

対応するブラウザで国税庁の確定申告作成コーナーを開いて、「作成開始」をクリックしeTaxの入力を開始します。画面の指示に従って本人認証などを行なった後、申告内容を選択します。給与所得にチェックを入れ、その他医療費控除や上場株式の譲渡所得、配当所得など、該当するものにチェックを入れます。その後源泉徴収票からの転記に移ります。

2. 源泉徴収票からの転記


画面の指示に従って、源泉徴収票を見ながら金額を入力していきます。入力するのは支払金額、源泉徴収税額、社会保険料等の金額、生命保険料の控除額、地震保険料の控除額などですが、画面に源泉徴収票のどこから転記すればよいか画面上にガイドが出るのであまり迷うことはないと思います。

入力が終わって、入力内容の確認を行った時表示される「給与所得控除後の金額」が源泉徴収票の金額と合わない場合がありますがビックリしないでください。ここまでの入力では、配偶者控除や扶養控除などの人的控除をまだ入力していないことが原因ですので、そのまま入力を終了します。

この後、画面には先ほど選択した申告する項目に従って入力メニューが出てきますが、「次へ」のボタンをクリックして、「親族に関する控除の入力」まで進みます。ここで、源泉徴収票の「配偶者の有無」、「控除対象扶養親族の数」、「本人が障害者」、「寡婦」、「ひとり親」、「勤労学生」などの人的控除に関する項目を確認しつつ、配偶者の情報、扶養親族の情報、本人の情報を入力してください。

入力が終わったら、「次へ」のボタンをクリックして「計算結果の確認」ページまで進みます。給与所得の所得金額の部分に表示されている金額が、源泉徴収票の給与所得控除後の金額と合っていれば正しく入力されたことになります。

また、同時に本年度導入された定額減税が正しく反映されているかも確認しておきましょう。下の方にスクロールしていくと、「令和6年分特別税額控除(定額減税)」という項目があるので、そこに書かれている人数と金額が合っていることを確認してください。定額減税の所得税分はひとりあたり3万円(住民税分1万円)なので、本人と扶養親族の合計人数x3万円の金額が表示されているはずです。

確認ができたら、「ここまでの入力内容を保存」をクリックし、「入力データをダウンロードする」をクリックします。"r6shotoku.data"という名前のファイルがダウンロードフォルダに保存されるので、必要あればわかりやすい名前に変更しておきます。確定申告書作成コーナーのトップページにある「保存データを利用して作成」をクリックし、このファイルを指定することでその時点から入力ができるようになります。

3. まとめ


ここまで、eTax入力の第一弾として、源泉徴収票からの転記を解説しました。ただ転記しただけなので、納付金額も還付金額もなくどちらもゼロの状態です。ここから各種申告を行なっていきますが、それは次回以降でまた解説したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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