株価大暴落でパニック?!暴落時どんな考え方で過ごしたら良いのでしょうか?

トランプ大統領の相互関税発表から株価の大幅下落が続いています。4月4日の日経平均株価の終値は一週間前と比べて3,300円超の下落、週次では過去最大の下落だそうです。
投資を始めたばかりの人だけでなく、多くの人が痛手を被っていることと思います。このような局面で、一般の投資家はどのような考え方で過ごせば良いのでしょうか。
ポイント
- 市場はさまざまなショックを乗り越えてきた
- 一般投資家の基本は「余裕資金による長期・分散・積立」
- パニックにならず、冷静に資産状況を分析する
目次
1. 過去の下落局面
今回のトランプショックのみならず、このような下落局面は過去にも何回か経験しています。下の図は過去30年の日経平均株価の推移と大きな下落局面を表しています。
上記を見ると、日本経済は失われた30年の後、コロナショックを経てようやく持ち直してきたところなのに、そこに水をさされた状態と考えることができます。
今回の要因が、一部のセクターの問題であったり、コロナのような不可抗力ではなく、資本主義の原則を脅かす大国による保護主義的な動きであるので、先行きがより不透明に感じられます。
資本主義の世界では、経済活動で生み出される価値は向上していき、経済全体で見れば価値の総和が大きくなっていくと考えられています。この原則が今後も変わらないのであれば、今回のショックもいつかは乗り越えられると考えられますが、その大きさや期間を読むことは大変難しく、今年末の日経平均株価を予想する専門家でも意見が分かれています。
2. 一般の個人投資家はどのように行動すべき?
一般の人の投資の原則は、余裕資金を用いた長期・分散・積立です。今回のような下落局面で強い不安を持たれた方は、リスク資産で運用している金額が本当に余裕資金と考えられるものなのか、今一度チェックしてみましょう。数年後に使う目的が決まっている金額を投資に回したりしていませんか?
家計全体の中で、リスク資産にどの程度の配分が可能なのかを把握することが大切です。新NISAが始まった昨年以降に投資を始めた方は、初めての辛い経験かもしれません。でも、リスク資産総額がまだ大きくないため、大きな痛手にはなっていないのではないかと思います。苦い経験ですが、この経験を次に活かすチャンスと捉えられるように行動しましょう。
このような下落局面の開始を認識できて、売り抜けられたら良いのですが、現実にはなかなかできません。余裕資金での長期投資と割り切れるならば、パニック売りを行わず、まずは冷静に保有する資産の状況を確認しましょう。市場が冷静さを取り戻した時、比較的割安に買い増しできる可能性もあります。
ちなみに私の場合、月々の積立投資はNISA, iDeCoとも変更なく続けていきます。個別株については、市場の安定を見てから買い増しを検討していこうと思っています。また、為替が円高方向に振れているので、外貨資産への変換も予定どおり進めようと思っています。
3. まとめ
市場の下落局面における一般の投資家の心構えを述べてきました。市場はまだしばらく不安定な値動きが続くものと思いますが、冷静に行動したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
CFP®️認定者
1級DCプランナー
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