前回の投稿「確定申告eTax入力①源泉徴収票から情報を転記!!」でeTaxサイトからの入力を始めたのですが、バソコン向けのUI (ユーザーインターフェイス)が大幅に変更になり、かなり戸惑いました。他の所得や控除の入力の前に知っておかないと戸惑う点をまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
- 個別に入手したデータファイル(.xmlファイル)を読み込ませる場合、「xmlデータの読込」画面で一度に読み込ませなければならない
- マイナポータル連携含めてUIは改善が望まれる
eTaxでの入力の流れ
eTaxでの入力の流れは、確定申告書等作成コーナーの入力画面の上部に示されています。

⓵トップ画面では、以下のように画面が遷移していきます。
私はまずステップ1では所得税を選択し、ステップ2でマイナポータル連携をしないを選択しました。
さて次は問題のステップ4です。私はこのページでxmlファイルのアップロードをしなくても、控除申請の入力ページでアップロードできるものと疑いなく信じ、ステップ5までの入力を終えました。
その後、流れに従って源泉徴収票からの転記や控除の入力等を進めていきました。ふるさと納税に関する寄付金控除の入力の画面で、入手した.xmlファイルをアップロードしようと思いましたがそのようなボタンが見当たりません。ここまで入力して、①トップ画面内の「xmlデータの読込」ページでしかファイルをアップロードできないことに気づきました。
「戻る」ボタンで①のステップ5まで戻り、このページから「戻る」ボタンを押すと恐怖のメッセージが現れます。

致し方なく「はい」をクリックすると、①のステップ1まで逆戻りです。トホホ、、、
.xmlファイルをアップロードした後、源泉徴収票からの転記から再度やり直しました。ということで、みなさまが私と同じトホホな経験をされないことを祈ります。
ちなみに、2の「マイナポータル連携の選択」で「マイナポータルと連携する」を選択した場合でも、3の「マイナポータル連携」の画面で、「申告する方本人の情報」、「家族分(被代理人)の情報」のふたつとも取得しないを選択すると、「マイナポータルと連携しない」を選択した場合と同様になります。
UIは改善の余地あり
元ソフトウェアエンジニアの私としてはこのUIは何とか改善してほしいと思ってしまいます。入力方法の説明ではないので、ご興味ない方は読み飛ばしてください。
前章で述べたマイナポータル連携や.xmlファイルのアップロードを一度に行わせる仕様にしたのは、それなりの理由があるはずです。設計者はおそらく、事前準備さえしておけばすべての情報が揃った状態で入力を最小化できると考えたのでしょう。それはそれで理解できます。
一方で、どの控除申請にどの書類・データが必要なのかや、その控除の税金に対するインパクトを確認することができなくなってしまいます。私は従来から、まず源泉徴収票を転記して納付・還付ゼロの状態にし、その後控除申請をひとつずつ行いながら納付・還付税額へのインパクトを確認していました。新しいUIではこのような確認ができなくなってしまいました。
現状の全てを一括で読み込む方式に加え、所得や控除の入力の際にも個別にマイナポータル連携や.xmlファイルのアップロードを可能にするUIに変更していただきたいと切に思います。
まとめ
ここまで、パソコン向けの新UIで注意すべき点を解説しました。また、僭越ながらUIの改善要望も上げさせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
1級ファイナンシャルプランニング技能士
CFP®️認定者
1級DCプランナー